ジュエリーを長く使っていると、金具が壊れたり、石留めが緩むこともあります。
また、体形の変化でリングのサイズ直しが必要になることもあります。
親から子にジュエリーが贈られ、その人に合ったサイズに直す必要もあります。
リペアの種類
リペアの代表的なものは、リングのサイズ直しやチェーンのろう付け、金具の交換や石の緩みなおしなどがあります。
- リングサイズ直し
- ネックレスのチェーン切れの直し
- ネックレスのサイズ直し
- ブレスレットのサイズ直し
- 爪のゆるみ直し
- ふくりんのゆるみ直し
- 丸環のしめ直し
- 宝石のリカット
- 汚れ落とし
- キズ取りの磨き直し
- メッキ直し
など、ジュエリーを長年使っていると、使っている人や使う場面で様々なリペアが必要になります。
リングのサイズ直し
リングのサイズ直しは、もっともオーソドックスなリペアです。
サイズ直しには、サイズのばしとサイズちぢめがあります。
のばす場合は、1か所をノコ刃で切り、求めるサイズまで広げて地金を足してろう付けします。
ぢぢめる場合は、腕の下の部分の地金を2か所切り、余分を取り除いてろう付けします。
サイズ1番は、約1ミリなので、2番のばしの時は、2ミリの地金を足し、2番ぢぢめの時は、2ミリの地金を切り取ります。
作業のポイントは腕の地金を薄くしないことです。
シルバーやゴールドの場合は、ヤスリでろう付け部分を整え、バフで仕上げます。
プラチナの場合は、バフがけの前にヘラがけをしっかりしておかないときれいに仕上がりません。
リングの腕をのばす
腕を少しのばす場合は、木槌や金槌でたたいてのばすこともできます。
しかし、無理してたたくと、腕が薄くなりすぎることがあります。
たたいてのばせるのは、せいぜい半番くらいまででしょう。
たたく場合は、リングを芯金に入れ、シルバーやプラチナは木槌を使い、ゴールドは小さな金槌を使ってたたいてのばし、仕上げます。
石入りリングのサイズ直し
石入りリングのサイズ直しの場合、石に熱が加わらないように注意する必要があるので、難易度が上がります。
サイズ直しする場合は、石を水に浸した布などで保護して作業します。
石入りリングを3~4番以上のばすと、真円にはならず、多少縦長の楕円になります。
逆に3~4番以上ちぢめると、横長の楕円になります。
これを無理やり真円にしようとすると、地金にヒビが入ったり、石がはずれやすくなります。
サイズをちぢめると、爪が多少起きることもあり、石が動きやすくなるので、サイズ直し後によく確認しましょう。
石入りシルバーリングは、大変手間がかかるサイズ直しです。
シルバーは熱伝導率が高いので、ろう付けするときに熱がリング全体に伝わり、石を損なうリスクがあるので、原則として、石をはずしてからサイズ直しをします。
石をはずし、サイズ直しをして、石を留め直す、という工程を踏まなければなりません。
プラチナリングのサイズ直し
プラチナリングのサイズ直し
チェーンの修理