古代ギリシャ
紀元前2世紀
- リース
- ゴールド
- 彫刻
古代ギリシャでは、ジュエリーは権力や高貴さ、神々の祝福の象徴でした。
ジュエリー制作の技術は、古代エジプトからギリシャにもたらされたものです。
古代エジプトではゴールドが装飾の素材としてふんだんに使われました。
女神アフロディーテを描いた図像から、ジュエリーが神殿と深く結びついていたことがうかがえます。
シソ―ラと呼ばれたギリシャの宝物殿には、彫金、エンボス加工、グラニュレーション(粒金細工)、フィリグリー(細線細工)などを駆使した貴金属のジュエリーが納められていました。
ビザンティン
紀元500年
- 首飾り
- モザイク
- 彫金
- 透かし彫り
テオドラ皇妃は、クラミスを着用し、その上には宝石入りのカラーをしています。
人の手が作り出した美は神の領域に属するものと考えられ、職人たちは高度な技術を磨きました。
中世
1300年
- ストーン
- カボション
中世の文化は城を中心に発展しましたが、商業が発達すると新しい顧客が誕生し、貴族と新興富裕層の間で競争が生まれました。
王妃たちは、純粋さを象徴するパールで飾られた髪飾りによって一線を画しました。
ルネサンス
1400年
- ペンダント
- パール
- コーラル
- ラピスラズリ
バッティスタ・スフォルツァは、ルネサンスにおけるジュエリーの歴史を象徴する女性です。
バロック
1600年
- イヤリング
- ラウンドカット
- ダイヤモンド
- リボン
- フラワー
17世紀、スペインはヨーロッパにおいて大きな覇権を握っていました。
カール5世の息子で後継者となったフェリペ2世は、スペインの服飾文化を属国に強制しました。
この時期、貴族や王族の間でゴールドやシルバー、宝石がふんだんに使われるようになったことで、ジュエリー制作はさらに発展しました。
マリー・テレーズ・ドートリッシュの肖像画に豊かな宝飾品で装った様子が描かれています。
18世紀
1700年
- ブーケ
- エメラルド
- サファイア
- ルビー
18世紀の宮廷社会は、太陽王と呼ばれたフランスのルイ14世の凋落とともに衰退した後、再び新たな活力を取り戻しました。
ポンパドゥール夫人は、ルイ15世に最も寵愛を受けた愛人です。
ポンパドゥール夫人にちなんで名づけられた「ポンパドゥールリング」は、オーバル形で、中央に配したルビーとサファイアの周囲をブリリアントカットの小型ダイヤモンドで縁取ったリングです。
マーキスカットは、ポンパドゥール夫人のために生まれたカットです。
マルキーズは、侯爵夫人を意味します。
ルイ15世がポンパドゥール夫人の唇の形の宝石を所望して作らせたと言われています。
ナポレオン時代
1800年
- ブレスレット
- 宝石
- ドロップカット
- オーバルカット
帝国時代、ナポレオンと皇后ジョゼフィーヌは、フランス国王が所有していたジュエリーをデザインし直す際に、新古典主義様式を選びました。
この時代、ギリシャの遺跡から貴重な遺物が発掘され、ローマの宝石商フォルトゥナート・ビオ・カステラーニが考古学者たちから本物を見せてもらい、優れたレプリカを作りました。
マイクロモザイクと呼ばれる再現されたジュエリーは、硬いストーンやコーラル、象牙を削って小さなピースを作り、モザイク状に並べて貼り付けた特別な作りでした。
アールヌーボーとベルエポック
1900年
- ブローチ
- フローラル
- 動物モチーフ
ルイーザ・カザーティ侯爵夫人は、ダイヤモンドを使ったネックレスをあえて避けました。
愛用したジュエリーの多くは、ルネ・ジュール・ラリックが手掛けたもので、彫金や貴石、半貴石を使い、虫や花などの自然をテーマにしたデザインのジュエリーを好みました。
主なテクニックは、
- ピックアジュール
- パットシュルパット
- シャンルベ
20世紀
1900年
- ファンタジーリング
- フローラル
- 生物モチーフ
現代美術の発展に貢献したアートコレクター、ペギー・グッゲンハイムは個性的なジュエリーを愛しました。
彫刻家カルダーのジュエリーを特に愛しました。
カルダーは、コンセプチュアルなアプローチで、個性的な素材を生かした作品を作りました。