スカルプトとは
マウスでなぞって引き出したり、押し込んだり、粘土細工のように直感的に編集作業を行うことができます。
人間など、有機的な形状の制作に向いています。
ペンタブレットを使用することで、より直感的に編集作業を行うことができます。
通常のモデリングでベースとなる形状を作り、スクリプトでディテールの作り込みを行う方法が一般的です。
スカルプトに最適なワークスペース「Sculpting」が用意されています。
メッシュの細分化
スカルプトで生成される凹凸の精度は、メッシュの分割数に依存します。
そのため、ある程度メッシュを細分化する必要があります。
マルチレゾリューションモディファイア
「モディファイアを追加」→「マルチレゾリューション」を選択します。
「Multires」パネルの「細分化」を左クリックすると、クリックした回数分、細分化のレベルが上がります。
「カトマルクラーク」は、分割することで面が滑らかになります。
「シンプル」は、形状を変更しないで面の分割を行います。
ダイナミックトポロジー
Dyntopoを有効にすると、ベースオブジェクトのメッシュ分割数に関係なく、なぞった部分だけが細分化されます。
編集を行っていない部分は細分化されません。
「アクティブツール」を選択し、「Dyntopo」パネルを有効にします。
「ディテールサイズ」の数値を小さくすると、より細かく細分化されます。
スカルプトの編集
ブラシ
ブラシは、さまざまな種類が用意されています。
青色のブラシは、表面に凹凸を描画する時に使用します。
赤色のブラシは、表面を平らや滑らかに整える時に使用します。
黄色のブラシは、メッシュを移動する場合に使用します。
白色のブラシは、マスクなど編集の補助をします。
ドローシャープブラシ
シャープな凹凸を生成します。
クレイストリップ
帯状の凹凸を生成します。
クリース
頂点をつまみながら、シャープな凹凸を生成します。
スムーズ
不要な凹凸を滑らかに整えます。
スネークフック
引っ張る方向を一度の編集中に変更できます。
ポーズ
関節のようにメッシュを折り曲げます。
マスク
なぞった部分が黒色に塗られて、編集を無効にします。
メッシュフィルター
メッシュを法線方向に変形します。
テクスチャ
読み込んだ画像の形状をブラシとして使用することができます。
画像以外にもBlenderで用意されている「プロシージャルテクスチャ」を「タイプ」から指定することもできます。
減衰
「減衰」パネルでは、ブラシの中心から境界にかけての効果を減衰を変更することができます。
リトポロジー
スカルプトで凹凸を描写し、非常に細かく分割されたメッシュは、容量も大きくなり、扱いづらくなります。
そこで、オブジェクトをローポリゴン化して扱いやすいように変換します。
メッシュを再構築することをリトポロジーといいます。