3Dモデリングの基本的な流れ
Shapr3dの3Dモデリングは、ソリッドモデリング方式です。
ソリッドモデルとは、立方体を足したり引いたりして様々な形状を造り出す方法です。
3Dモデリングをする前に、作りたいものはどのような形状の組み合わせでできるのか考える必要があります。
3Dモデリングの大きな流れは、
- 2Dスケッチ
- 3D化
- 足したり、引いたり
- 立方体をコピー
- 形状を整え、配置する
- 角を整える
です。
Shapr3dでは、メニューを選択すると、画面上部にヘルプメッセージが表示され、それをクリックすると短い動画のチュートリアルを見ることができます。
最初は、この動画見て基本操作のイメージをつかみましょう。
2Dスケッチ
まず最初に、平面上にスケッチを描きます。
カメラの位置を2Dにして描画していきましょう。
「スケッチ」メニューには、
- 直線
- スプライン曲線
- 長方形
- 円
- 楕円
- 多角形
が用意されています。
Apple pencilでスプライン曲線を簡単に描けるので、自由にデザインすることができます。
制約
線を選択すると、操作するための「制約」メニューが表示されます。
複数の線を選択すると「制約」メニューが表示され
- 平行
- 垂直
- 正接
- 等しい
- 対象
などが表示されます。
たとえば、複数の線を選択し、「等しい」を選ぶと、選んだ線が同じ長さに調整されます。
この後、選んだ線の長さが変更できないようになります。
これが制約です。
線の周りには、どのような制約がかかっているのかアイコンで確認することができます。
操作できないと感じた時は、制約がかかっているのでアイコンで確認しましょう。
3D化
スケッチができたら平面から立体にします。
3D化する方法は、「ツール」メニューに、
- 押し出し
- ロフト
- 回転
- スウィープ
が用意されています。
押し出しとは、平面で描かれたスケッチを直線的に押し出して立方体にする方法です。
ロフトとは、複数の平面をつないで立方体にする方法です。
回転とは、スケッチしたものの一部分を軸にして回転させて立方体にする方法です。
長方形の一辺を軸に回転させれば円柱に、円の中心を軸に回転させれば球体になります。
スウィープとは、押し出す軌道を指定して、押し出して立方体にする方法です。
円を直線的に押し出すと円柱になりますが、軌道をらせん状に指定して押し出すとコイルの形状になります。
足したり、引いたり
次に、立方体と足したり、引いたりしながら形状を作っていきます。
形状を作る方法は、「ツール」メニューに、
- シェル
- ユニオン
- 減算
- 交差
が用意されています。
シェルとは、立方体を肉抜きし空洞化、薄板化する方法です。
ユニオンとは、複数の立方体を結合する方法です。
減算とは、重なり合った部分を削除する方法です。
交差とは、立方体の重なり合った部分を取り出す方法です。
立方体をコピー
同じパターンの立方体をコピーして、組み合わせることができます。
コピーの方法は2パターンあります。
- コピー
- ミラー
です。
コピーは、同じ形状の立方体をそのままコピーします。
ミラーは、軸を起点に左右対称物としてコピーします。
「変形」メニューから選ぶことができます。
形状を整え、配置する
形が出来たら、大きさを整え、移動したり回転させて適切な位置に配置します。
「変形」メニューに、
- スケーリング(大きさを変える)
- 移動
- 回転
- 軸回りに回転する
が用意されています。
角を整える
形状を整えたら、最後に角部分の形状を整えていきます。
- フィレット
- 面取り
フィレットとは、角を滑らかにする方法です。
面取りとは、角の部分を斜めにカットして、角を取る方法です。